再生回数、視聴維持率、総再生時間は別のものを測る
再生回数は、プラットフォームのルールに基づく視聴イベントの数です。視聴維持率は、タイムラインを通した視聴の推移に関するものです。平均視聴時間は対象となる1回の視聴あたりの視聴時間、平均再生率は視聴時間を動画の長さと比べたもの。これらは別の問いに答える指標なので、再生回数が多いだけでは冒頭がより注意を引きつけたことにはなりません。
お使いのプラットフォームのアナリティクスで定義を確認しましょう。たとえばYouTube Shortsでは、「視聴継続」と平均再生率は別の指標で、後者は視聴を継続した人の中で計算されます。対象の母集団が異なるため、フックのスコアとして置き換えられるものではありません。YouTubeのコンテンツ分析の定義をご覧ください。
レポートの対象視聴者が1,000人で、ある時点で600人が残っていれば、その時点の視聴維持率は60%です。比較対象のレポートで1,000人中700人なら70%で、差は10ポイント。時点と分母は必ずそろえましょう。実際のプラットフォームのレポートでは、リプレイや対象視聴の扱いが異なる場合があります。
視聴維持率の曲線では何を見ればいい?
- 序盤の落ち込み:冒頭を見直し、最初の映像と一言が見る理由をはっきり示しているか確認します。想定した視聴者に届いたかどうかも考えましょう。
- つなぎ目でのくぼみ:説明の繰り返し、わかりにくいカット、すでに果たされた約束がないか確認します。あくまで仮説として扱いましょう。
- 急な盛り上がり:その部分が繰り返し見られたか、わかりにくかった可能性があります。真似する前に、実際の場面を見てください。
- 見どころが遅い:12秒のフック解説のように、結果を早めに見せる編集を試してみましょう。
YouTubeの視聴者維持率に関するヘルプでは、くぼみや盛り上がりについて説明しており、一部のハイライト表示は長めの動画でしか出ないとしています。ショートやリールのレポートすべてに同じ指標が表示されるとは限りません。
2つの編集を公平に比較するには?
同じプラットフォーム、近い動画の長さ、同じ観測期間(たとえば各投稿の最初の7日間)を使います。オーガニックと広告による配信は分けて考えましょう。視聴者層、題材、投稿条件の大きな変化は記録しておきます。一般的な「良い視聴維持率」の目安ではなく、自分のチャンネルの似た投稿いくつかと比べましょう。
視聴維持率が上がってリーチが下がることもあります。少数でも関心の高い視聴者は、長く見てくれるものです。両方の指標を見て、動画が目的を果たしたかも確認しましょう。役立つ情報なら保存数、サービスなら問い合わせ、シリーズなら質の高いフォロワー、といった具合です。
シンプルな実験記録をつける
投稿前に仮説をひとつ書きます。「ボートからの景色で始めれば、目的地がより早く伝わる。」元の冒頭と変更後の冒頭、長さ、投稿日、観測期間、流入元、再生回数、プラットフォームが提供する視聴維持率の指標を記録し、その分母と時点も書き添えます。
結果を振り返り、ほかに考えられる理由をメモし、その原則を別の適した動画でも試しましょう。FrameMotiveのトップページのグラフはイメージであり、自分のアカウントと比べるためのベンチマークではありません。FrameMotiveのスタジオは、こうした観察を検証可能な編集判断に変えます。